そろばん式脳トレーニング〜初級〜【6】そろばん式指計算 レベル1

 今回、ご紹介するのは、そろばん式指計算のレベル1です。

 そろばん式指計算というのは、そろばんと同様のコンセプトを手指で表現する「そろばんフィンガー」というものを使って行います。このそろばん式指計算は、そろばん式指体操と並んで、そろばん式脳トレーニング®️の中でも代表的なコンテンツのうちの一つです。
 そろばん式指計算はレベル別に、入門編、初級編、中級編、上級編とありますが、今回は入門編の中でも一番簡単な、そろばん式指計算のレベル1をご紹介します。

目次

そろばん式指計算 レベル1

そろばん式指計算 レベル1

ルール

 そろばん式脳トレーニング®️では、手指で数を表現するときは、基本的にそろばんフィンガーという手指の形を使います。そろばんフィンガーでは片手で9までを表し、このそろばんフィンガーを使って計算するのが、そろばん式指計算というトレーニングです。今回のレベル1では0から4のみを扱います。

 レベル1では人差し指から小指までの4本の指しか使いません。よって、普通に指を使って0から4までを表すのと同様なので難しくは感じないかもしれません。しかし、やってみるとわかると思いますが、スピードが速くなってくると脳が働いていることを実感すると思います。しっかり、はっきりと大きく指を動かすことを特に意識してやってみると、確実に脳は活性化します。

 出てきた計算式にそって足したり引いたりしますが、今回は途中経過で引けなくなる(マイナスになる)ことはありません。また、5以上になることもありませんので、引けなくなったり5以上になった時点で間違いですので、その場合は、もう一度最初からやり直しましょう。

基本動画

 最初にご紹介した基本動画では、画面が切り替わるスピードが5段階あります。例題や理論、ポイントの説明などもありますので、詳細を知りたい方は基本動画をご覧ください。

ショート動画

 そろばん式脳トレーニングのYoutube公式チャンネルには1分程度でできるショート動画もあります。ショート動画でも色々なスピードのものが配信されています。毎日脳トレをやりたい方は、Youtubeの公式チャンネルを登録してやってみましょう。

 チャンネル登録はコチラから

トレーニング集

 解説や例題を省いたトレーニング集もあります。やり方はわかっているので、このトレーニングを集中的にやりたいという方は、以下のトレーニング集にもチャレンジして下さい。

ゆっくりスピード
ややゆっくりスピード
普通スピード
やや速いスピード
速いスピード

脳の活性化の効果を高める為に

 画面に出る計算式(足すX、引くXなど)を声に出しながら行うと効果がアップします。

注意点

 そろばん式指計算のトレーニング課題は、5段階のスピード(ゆっくり、ややゆっくり、普通、やや速い、速い)があります。計算に伴う指運動をしっかりと行うことが大切ですので、できるだけ大きく、はっきり指を動かすことを意識しましょう。
 スピードがゆっくりのもので、計算だけでは簡単に感じるものであっても、指を動かすことで脳の活動量は増えますので、少しゆっくりめに感じるレベルをやることもオススメですよ。

トレーニングのポイント

簡単な計算+指運動で脳がより活性化

 簡単な計算や音読は脳の活性化に有効だと言われています。今回のトレーニングである「そろばん式指計算」は、簡単な計算に加えて指運動が加わることで、より脳の活性化に有効です。計算式を声に出しながら行うと、さらに脳の活性化の効果が得られます。

そろばんを使った計算=珠算との共通点

 「計算+指運動」というのは、そろばんを使った計算、すなわち珠算でも同様です。ここは、そろばん式指計算と珠算との共通点です。しかし、そろばん式指計算は単なる珠算よりは遥かに脳の活性化に有効です。それは、そろばん式指計算と珠算の違いによるものになります。以下に珠算とそろばん式指計算の違いを挙げて、なぜ、脳の活性化に違いが出るかを見てみましょう。

そろばん式指計算と珠算の違い

使用する指や手

 珠算では基本的に人差し指と親指のみを使います。これに対して、そろばん式指計算は全ての指を使います。また、珠算で使用するのは基本的に右手のみですが、そろばん式指計算では初級以上のレベルになると左右両方の手を使います。脳の動きを見る実験で環指(薬指)や小指を使う方が脳の活動量が増えるという実験結果があります。そろばん式指計算では珠算では使わない環指や小指を使う為、効果も大きくなる、ということですね。

手指の動きの大きさ

 珠算では使用する道具(そろばん)を効率よく使う為、小さく効率的に指を動かすことが求められます。珠算の目的が速く正確に計算結果を出すことなので、できるだけ無駄な動きを省く、と言っても良いでしょう。
 一方、そろばん式指計算の目的は、計算結果を導くことではありません。あくまでも脳の活性化が目的、ということですね。
 脳の活性化のためには、できるだけ大きく手指を動かすことが必要になります。

バリエーション

 そろばん式指計算に限らず、そろばん式脳トレーニングには同じようなトレーニングであっても多くのバリエーションがあります。これは脳の「慣れ」を排除するためです。
 珠算は、そろばんの操作や計算方法にできるだけ慣れる必要があります。そうしないと、珠算の「速く正確に計算結果を出す」という目的を得られないからです。しかし、脳に「慣れ」が生じてしまうと活性化は望めません。認知症予防を目的とするのであれば、計算技能の向上を求めるのではなく、常に活発に脳が反応するような状況を作る必要があります。
 こうした理由から、そろばん式脳トレーニングには多くのバリエーションが存在します。

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