そろばん式脳トレーニング〜初級〜【9】ずらし読み上げ 数字Ver.

 今回ご紹介するのは、「ずらし読み上げ 数字バージョン」です。珠算の種目の中に、読上算(よみあげざん)というものがあります。珠算関係の種目や要素は、大人の脳の活性化に

 ・そのままでも有効なもの
 ・要素の一部は有効なもの
 ・効果は無いもの

 と3つに分かれます。

 読上算は珠算の種目の中でも数少ない「そのままでも有効なもの」のうちの一つです。その読上算で特に大人の脳の活性化に有効な部分を取り出し、そろばんを使わずに行う脳トレーニングにしたのが今回のトレーニング、「ずらし読み上げ 数字バージョン」です。

目次

ずらし読み上げ 数字バージョン

ずらし読み上げ 数字バージョン

ルール

 画面には一定間隔で数字が出てきます。この出てきた数字を声に出して読み上げますが、今、画面に出ている数字を読み上げるのではなく、一つ前に表示されていた数字を読み上げて下さい。

基本動画

 基本動画では、桁数別、画面が切り替わるスピード別に、全部で11個のトレーニング問題があります。また、例題や理論の説明、ポイント説明などもありますので、詳細を知りたい方は基本動画をご覧ください。

ショート動画

 そろばん式脳トレーニングのYoutube公式チャンネルには1分程度でできるショート動画もあります。ショート動画でも色々なスピードのものが配信されています。毎日脳トレをやりたい方は、Youtubeの公式チャンネルを登録してやってみましょう。

 チャンネル登録はコチラから

トレーニング集

 解説や例題を省いたトレーニング集もあります。やり方はわかっているので、このトレーニングを集中的にやりたいという方は、以下のトレーニング集にチャレンジして下さい。

3桁 ゆっくりスピード
4桁 ゆっくりスピード
3桁 ややゆっくりスピード
3桁 普通スピード

意識して頂きたい点

 しっかりと声に出して行います。黙読だと脳の活性化の効果が減少します。桁数やスピード別で難易度は変わりますが、人によって、どのレベルを難しく感じるかは違うはずです。ついていけるかどうか、ギリギリのレベルが一番効果がありますので、そのレベルを見つける意識で取り組んでみて下さい。
 また、このトレーニングは繰り返し行うことで、少しずつ難しいものができるようになります。トレーニング集やショート動画を使って練習してみましょう。

トレーニングのポイント

読上算(よみあげざん)という種目

読上算とは

 「願いましては・・・」で始めて、読み手が数をどんどん読み上げていき、それをそろばんで計算する珠算の種目を読上算と言います。

読上算が大人の脳の活性化に有効なワケ

 読上算では人が読み上げる数を聞いて、それをそろばんで弾きます。読み上げるのと全く同時にそろばんを弾くのは不可能ですから、そこにはタイムラグが発生します。このタイムラグを埋めるために、読上算では読み手の読んでいる数を一時的に記憶しながら、少し前の数の計算をそろばんで操作します。この要素が大人の脳の活性化に効果を発揮します。

読上算特有の要素

 読上算の場合、読み手は息継ぎをしたり、引き算のところでは「引いては」の言葉を入れる必要などがある為、そろばんで計算してる人にとっては、そのタイミングで遅れを取り戻します。
 しかし、数を読み上げるスピードと、そろばんを操作するスピードの差のタイムラグが許容範囲を超えると、そのスピードの読上算にはついていけなくなります。

ずらし読み上げ数字バージョンと読上算の違い

 読上算が大人の脳の活性化に効果があるのは、読み手の読んでいる数を一時的に記憶するということ、そして、それと同時並行でそろばんを使って計算を行うというマルチタスクを行なっているからです。

 上記の読上算の要素をそろばん道具を使わずに簡単にトレーニングとして行うことができるのが、今回のずらし読み上げの数字バージョンになります。数を音声ではなく、画面に表示し、わざと一つ前の数字を読むことでタイムラグを人工的に作っているということです。少々の遅れであれば、読み上げるスピードを上げることで取り戻せるかもしれませんが、読上算ほど取り戻せるチャンスは多くないので、そういう意味での難しさはあるかもしれません。

 そろばん式脳トレーニングの初級編は、そろばん道具を使わずに大人の脳の活性化を行うものであり、このトレーニング以外にも同様の要素が含まれ、そろばん道具を使わず、簡単にチャレンジできるトレーニングがたくさんあります。

より高難度に挑戦したい方は

 難易度はスピードと桁数で変わりますので、より難しいものにしようと思えば、画面の切り替わる速度を上げるか桁数を上げるというのが一般的な方法です。ご要望の多い桁数やスピードでのトレーニング集やショート動画を配信するようにしますが、どれもそれほど苦労せずにクリアできる方は一つ前の数字ではなく、二つ前の数字を読み上げることにもチャレンジしてみて下さい。きっとあなたの脳はクタクタになってくれると思いますよ。

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