AI(人工知能)全盛の時代に求められる教育の要素はいくつかありますが、今回はそのうちの一つ、「考える力を育む」についてです。
そろばんや暗算というのは、「わかる」だけでは意味がなく、「できる」ようになって初めて役に立つという習い事です。しかし、皮肉なことに、「できる」ようになることだけにまっしぐらになると「考える力」を育むことが疎かになってしまいます。
とにかくやり方を覚えさせて、ひたすら練習量をこなせば、そろばんや暗算技能の上達だけは早くはなるでしょう。しかし、そろばんや暗算の技能は上がったけど考える力は下がった、もしくはしっかり考えることが減ったというのは良い状況とは言えません。
確かに、今でも日本の入試では、自分の力で早く正確に計算をする力というのは必要です。しかし、AIの時代には、それよりも、自分の頭で考えたり判断をする力の方が少なくとも実社会に出た時には必要とされる能力となります。
川西珠算学院では、この「考える力を育む」ために2つのアプローチを採っています。
一つ目は、新しいことを教える時に、しっかりと理論を説明し、理解をしてもらってから取り組んでもらうというアプローチ。これは新しいことを学ぶ際に考えてもらうということです。
二つ目は、「できる」ようになってから考えさせてみる、というアプローチです。
両方ともしっかりと時間を取るのが望ましいのですが、できて初めて理論がわかる、というケースも少なからずあります。よって、生徒さん一人ひとりの学年や年齢、取り組むレベル(そろばんでは級ごとのレベルなど)や、新しいことを教えた時の反応や理解力に応じて、まずは「できる」ことを目指すというケースもあります。
川西珠算学院のカリキュラムは、このことを具現化する為のものになっています。珠算教室向けに業者から販売されている教材では、「考える力」の育成に不十分なため、入門教材や7級、6級の補助教材を含めた練習プリントは川西珠算学院オリジナルのものを使用しています。
また、4級レベルまでは一般的な珠算のカリキュラムと比べるとかなり難しいレベル設定になっており、特に6級は中級レベルの入り口ということもあり、あえて思考力を鍛えるような問題の作りになっています。珠算(そろばんを使った計算)の技能の向上だけであれば、一般的なカリキュラムでも構わないのですが、考える力の育成にはこれでは物足りないということがその理由です。
