掛け算辺りから算数に苦手意識が出てくる子供の特徴を以前書きましたが、掛け算以上に、割り算から算数が苦手になる子は多いです。
これは算数の計算、そろばん共に、同じことが言えるので、共通の事として読んで下さい。
割り算で必要な要素を分解してみましょう。
割り算の計算に必要なのは、
1.割り算の計算の仕組みの理解
2.商を立てること
3.引き算
です。
計算の仕組みは掛け算とは違いますので、割り算の仕組みをしっかりと理解して、できるようになっておく必要があります。これがあやふやだと混乱をしてしまいます。
次に、商を立てること。
これは数の感覚が必要なので難しく感じる子が多いです。
例えば26の中に4が何回あるのか?
答えは6ですが、これがなかなか出てこないとしんどいです。
計算ドリルを繰り返し学習して、数多くのパターンにあたることでクリアしていく場合が多いです。
ただ、いきなり数の感覚を掴んでいくとなると雲を掴むような話になるので、、最初はまずは余りの無い割り算で練習します。この時に割る数の九九を思い浮かべ、例えば、24÷4だと、4の段の九九で答えが24になるところを探します。
次に、先ほどの26÷4の場合だと、4の段の九九で26を超える九九を探して(7ですね)、その一つ前の数、すなわち6が求めるものだと学習します。
少なくも最初のうちは上記のようにシステマティックに求める答えを探せるようにしてあげると比較的スムーズに身につけていくことができます。
そして、最後に立てた商の九九を書いて、引き算をしていきます。そろばんの場合は最初に置いた数から引いていきます。
掛け算のところでは、掛け算に入る前に徹底的に足し算の訓練をしていくことが重要だというお話ししました。
割り算では、割り算に入る前に引き算を徹底的に訓練することが基礎固めとなります。
掛け算の計算には、途中経過を含め、一切、引き算をするところは出てきません。
それと同様、割り算の計算には一切足し算は出てきません。
引き算が苦手というお子さんは、割り算でつまづくことが多い原因はここにあります。
計算の仕組みの理解や商を立てるという要素の前に、引き算がしっかりできているかをチェックしておくことはとても大切です。