大阪府豊中市北部の教育環境・教育事情

 川西珠算学院は大阪府豊中市北部に3教室を構えています。長年、この地域でそろばん教室を運営していて、近辺の教育環境や教育事情に関しては熟知していますので、今回はこの辺りのお話をしておきたいと思います。
 また、川西珠算学院の卒業生は北野高校や豊中高校への進学者が多いので、その辺りについても言及します。

川西珠算学院のあるエリア

 まずは川西珠算学院のある場所を確認しておきます。

川西珠算学院 緑地校

鉄道の最寄り駅

阪急電鉄であれば、最寄りの駅は曽根駅、
北大阪急行(大阪メトロ御堂筋線)であれば、最寄りの駅は緑地公園駅になります。

生徒の通う小学校

緑地小学校、中豊島小学校、北条小学校、南桜塚小学校、原田小学校、東泉丘小学校、桜塚小学校、寺内小学校、立命館小学校、大阪教育大学附属池田小学校、追手門学院小学校、関西大学初等部、箕面自由学園小学校

川西珠算学院 東豊中校

鉄道の最寄り駅

阪急電鉄であれば、最寄りの駅は豊中駅、
北大阪急行(大阪メトロ御堂筋線)であれば、最寄りの駅は千里中央駅または桃山台駅、
大阪モノレールであれば、最寄りの駅は少路駅になります。

生徒の通う小学校

上野小学校、東豊台小学校、東豊中小学校、熊野田小学校、桜井谷東小学校、南丘小学校、大池小学校、桜塚小学校、少路小学校、大阪教育大学附属池田小学校、小林聖心女子学院小学校、雲雀丘学園小学校

川西珠算学院 旭丘校

鉄道の最寄り駅

阪急電鉄であれば、最寄りの駅は岡町駅、
北大阪急行(大阪メトロ御堂筋線)であれば、最寄りの駅は桃山台駅になります。

生徒の通う小学校

熊野田小学校、南桜塚小学校、桜塚小学校、泉丘小学校、緑地小学校、東泉丘小学校、上野小学校、立命館小学校、大阪教育大学附属池田小学校、追手門学院小学校、関西大学初等部、箕面自由学園小学校

豊中北部エリアの教育環境

 川西珠算学院のある豊中北部エリアは非常に子育てのしやすい環境です。子供の数も多く、豊中市の子育て支援の政策も充実しています。また、公立小学校や公立中学校での公教育もしっかりしています。他地域に比べると民間の学童保育は少ないですが、公立小学校の放課後こどもクラブ(学童保育)がしっかりしていますし、令和6年度からは午前7時から校門を開放し子供を預かってくれます(警備員さんや見守り員さんの見守り)。

 川西珠算学院の運営会社である株式会社WakuWaku&Lifeでは、大阪府下の他市で、学童保育内のそろばん教室を請け負っていますが、豊中市の放課後こどもクラブもなかなかの充実ぶりだと思います。川西珠算学院でも近辺の小学校の放課後こどもクラブから直接通えるように、月謝納付のキャッシュレス化、ランドセル置き場の提供、そろばん道具の預かりなど、保護者や児童、生徒の負担を軽減し、安心して安全に通ってもらえるように様々な環境を整備しています。

中学受験をする児童の数と大阪府立高校のレベル

 首都圏に比べると中学受験をする児童の数は少ないです。それは、既述した通り、公立中学がしっかりしていることに加えて、大阪府は公立高校のレベルが高いからという理由もあるでしょう。特に2011年に大阪府が導入した文理学科を持つ公立高校のレベルは高く、大阪府下に10校あります。

 ※文理学科が設置されているのは、北野高校・豊中高校・茨木高校・大手前高校・四條畷高校・高津高校・天王寺高校・生野高校・三国丘高校・岸和田高校の10校。

 この文理学科10校はどこも大体、文武両道の人材の育成を掲げています。私立高校では、文武別募集、つまり、学校としては文武両道ではあるものの、生徒個々に文武両道を求めている訳ではないというケースもありますが、大阪の文理学科10校は生徒一人ひとりが文武両道を求められると言って良いかもしれません。学力的に大阪ナンバー1の北野高校は、在校生自らが「北野体育高校」と言うくらい体育が厳しいことで有名です。冬の断郊競争(男子10km、女子7kmの長距離走)や、夏の水泳の厳しいノルマ、縄跳びの縄がビニールじゃなく本物の縄を使った厳しいノルマなどが伝統になっています。
 また、文理学科10校は、海外研修の数が多かったり、芸術関係の道に進む人もいるなど、多様な人材を輩出する環境が整っています。

中学受験をするケースでは・・・

 子供たちは、比較的早い時期から習い事に通います。川西珠算学院でも、中学受験をする生徒は、幼児コースから入会する子が多いです。中学受験という明確な目標がある場合は、幼稚園から小学4年生まで集中して、そろばんを含む学習系の習い事で基礎固めをして、その後、学習塾への通塾というパターンが多く見られます。受験中学は地域性等から豊中北部エリアの児童が受験する中学は灘、東大寺学園、大阪星光学院、神戸女学院、金蘭千里、同志社香里、大阪教育大学附属池田中学校などが多いです。

川西珠算学院の卒業生の進路

 川西珠算学院は、そろばんを使った幼児教育メソッド(未就学児向けメソッド)を持っていることもあり、中学受験を目指す児童の入会もありますが、それよりも多いのが公立中学校から、北野高校、豊中高校という進路を進む生徒です。当学院から北野高校、豊中高校に進む生徒が多い理由を2つの観点から見ておきます。

旧第一学区という地域性

 大阪府の公立高校は以前は学区制を取っていました。あまり昔のことまで遡っても参考になりませんので、現在の教育事情、進路事情に影響する部分を解説しておきましょう。

 1973年度から2006年度までは9学区制となっており、公立高校に関しては住まいのある学区内の高校を受験することになっていました。現在の文理学科10校は、この時の9学区の普通科トップ校9校に、第一学区の二番手だった豊中高校を加えた10校になっています。豊中高校は学区内では二番手でしたが、他の学区のトップ校に遜色ない偏差値と大学への進学実績があったので文理学科に加えられました。

 2007年度から2013年度までは4学区制となり、豊中市からは旧9学区制で第二学区だった茨木高校への進学も可能になりました。

 2014年度からは大阪府内の学区は撤廃され、全ての公立高校に大阪府内全域からの進学が可能になっています。ただ、大阪府も広いので、実態としては今でも地域性があり、豊中市北部エリアからは大阪南部の公立高校に進学する生徒はあまりいません。逆に大阪の南部に住む生徒は大阪北部まで来る生徒も少ないです。例えば、偏差値では北野高校が大阪ナンバー1ですが、例えば泉州地区からは遠すぎるということもあり、そうした生徒は北野高校に合格する学力があっても天王寺高校や、他の大阪南部にある文理学科設置の高校に行くことが多いようです。

 豊中北部では、学力の高い生徒は北野高校か豊中高校に行く進学する生徒が多いのですが、北野高校は難しくても茨木高校だったら合格可能という生徒でも、豊中高校を選ぶ生徒が多いです。(偏差値的には茨木高校の方が豊中高校より上)

川西珠算学院の教育との相性の良さ

 川西珠算学院は海外での活動実績が豊富です(詳しくはコチラをご参照ください)。実際の海外活動で培った、国際社会でも活躍できる人材育成を、そろばん教育を通じて愚直に実行しています。

 具体的には

・広い視野を持ち、多角的な視点を持てるようになる教育。
・困難を解決する取り組みや態度を涵養すること。
・表面的な「わかった」ではなく、自分の頭で考えて「できた」を経験させること。
・考えるだけでなく、挑戦し実行する力の育成。
・「やらされる」ではなく主体的に「やる」姿勢を育むこと。

 などが挙げられます。こうしたことは、言うは易しで、実際に海外での活動を行わないと教育として実践することは難しいです。この当学院の教育は、北野高校や豊中高校のアドミッションポリシー(求める生徒像)と合致します。
 また、当学院では北野高校、豊中高校への進学者が多いので、教育プランや勉強への取り組み方のアドバイスも含め、北野高校、豊中高校への進学を希望している生徒に有益なアドバイスをすることも可能です。
 これらの要因もあり、川西珠算学院の卒業生は北野高校、豊中高校へ行く生徒が多いのだと思います。

 ただ、北野高校、豊中高校へ行くことが目的化してしまわないことも大切に考えています。進学する高校や大学は、自身の人生を豊かなものにする手段の一つでしかありません。豊かな人生、幸せな人生を送る為には、一人ひとりの個性や得手不得手に応じた道があります。

 子供たちが、自分が力を発揮できる道、進路、生き方を教育を通じて見つけることは大切なことで、そういう点では豊中市は教育環境としては良いエリアである、ということは言えるでしょう。