tangible objectsでの遊び(学習)

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前ページでは、言葉や数を乳幼児が学習していくステップを細かく見ました。小さい子供にとっては、抽象的なこと(物)は最初は理解ができません。よって、できるだけ積み木やビー玉などのtangibleなもの(触ることができる具体物、触って分かるもの)を使った学習が必要になります。写真や絵は触ることはできませんが、直感的に脳にインプットされますので、こうしたアクティビティも有効です。いずれにしても、具体的なことから徐々に学習する必要があるということですね。

数字は幼児には抽象的

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ところが、ここで一つ落とし穴があります。大人が具体的だと思ってるものでも、子供にとっては抽象的でわからない(理解が難しい)ということがたくさんあります。その一つが「数字」です。大人にとっては数字はとても具体的なものに感じます。数を明示的に表すことができますし、誰にとっても5は5で、100は100です。

しかし、子供にとっては、5というのは○○○○○と5つあるものを表した記号に過ぎません。文字も同じですが、歴史上の先人が決めた記号でしかありません。生まれつき知ってるものでもなければ、何も学習せずに勝手に身につくものでもないのです。(もし、人間が何も学習せずに文字や数字を覚えられれば「識字率」なんて言葉は存在しないということになります)

tangible objectsでの遊びを通した学習量が足りないのに、そこを疎かにして文字や数字を教え込むと脳が混乱することになります。数字や文字は(特別な場合を除いては)、義務教育期間の学習さえすれば、大人になれば誰だって読み書きはできるようになります。ですから、少なくとも幼児(未就学児)の時期には、必要以上に慌てて文字や数字を教え込む必要はありません。

   

珠算教室に入会条件は必要か?

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tangible objectsでの遊びを通した学習量が足りないのに、そこを疎かにして文字や数字を教え込むと脳が混乱することになります。数字や文字は(特別な場合を除いては)、義務教育期間の学習さえすれば、大人になれば誰だって読み書きはできるようになります。ですから、少なくとも幼児(未就学児)の時期には、必要以上に慌てて文字や数字を教え込む必要はありません。

「数字の読み書きができること」ということが入会条件の珠算教室がありますが、そうした教室は小学生以上を対象にした教室と考えた方が良いでしょう。もちろん、「早熟型の脳」を持った子であれば、幼児(未就学児)であっても、家で数字を教えて、珠算教室に通わせるということも可能でしょう。しかし、全ての子供にとって可能かと問われれば、それは「NO」です。

当社直営の幼児(未就学児)コースでは、数字の読み書きができなくても構いません。むしろ、無理に数字を教え込んで来ないで下さい、とお願いしています。子供の脳の発育状況を無視した数の学習は「百害あって一利なし」だからです。

前ページで、 乳幼児にとっては数を認識することと数字を認識することは別物と書きました。数はtangible objectsを伴うと幼児にとっても理解可能なものになりますが、数字はあくまでも記号なのです。このことは、今一度、心に留めておかなければなりません。

そして、ここに教育学上(あるいは教育カリキュラム上)の、幼児教育と初等教育の違いがあります。この部分をきちんと理解し、学習カリキュラムとして落とし込み、実践することが大切です。では、理数教育という意味において幼児教育と初等教育の境目はどこなのでしょうか。

   
   

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