そろばん式脳トレーニング〜初級〜【11】数え読み上げ スケート編

 今回ご紹介するのは、「数え読み上げ スケート編」です。珠算では一時的に数を記憶しながら処理を進めて行くということを行います。一時記憶の訓練は脳の海馬という部位を使用するのでアルツハイマー型認知症の予防に有効です。

 珠算では一時記憶するのは数や、足しているのか引いているのかなどの計算処理だけであり、慣れてくると海馬の訓練という点では効果は薄くなります。

 そろばん式脳トレーニングでは色々な種類の一時記憶領域の訓練、つまり海馬のトレーニングをしますが、今回はフィギュアスケートの演技を思い浮かべながら、楽しみながらやってみましょう。

目次

数え読み上げ スケート編

数え読み上げ スケート編

ルール

 画面には一定間隔でフィギュアスケートの技の名前、もしくは「回転」という単語が出てきます。この出てきた単語を声に出して読み上げましょう。ただし「回転」と出た時はそのまま読み上げません。最初に「回転」と出た時はシングルと読みます。
 2つ目以降の「回転」は、それが黒字で出てきた時には直近に読んだ「回転」から一つカウントアップしたもの、すなわち、直近がシングルだったらダブル、ダブルだったらトリプルと読んでください。
 「回転」が赤字で出てきた時には逆に、直近に読んだ「回転」から一つカウントダウンしたもの、すなわち、直近がトリプルだったらダブル、ダブルだったらシングルと読みましょう。

 最後まで読んだ時に、直近に読んだ回転と直近に読んだ技の名前から、何回転のどんな技のジャンプを跳んだかを答えて下さい。

基本動画

 基本動画では、画面が切り替わるスピード別に、全部で5問のトレーニング問題があります。自分に合ったスピードがわかれば、トレーニング集の動画やショート動画でやってみましょう。また、基本動画の後半には理論の説明やポイント説明などもありますので、詳細を知りたい方は基本動画をご覧ください。

ショート動画

 そろばん式脳トレーニングのYoutube公式チャンネルには1分程度でできるショート動画もあります。ショート動画でも色々なスピードのものが配信されています。毎日脳トレをやりたい方は、Youtubeの公式チャンネルを登録してやってみましょう。

 チャンネル登録はコチラから

トレーニング集

 解説や例題を省いたトレーニング集もあります。やり方はわかっているので、このトレーニングを集中的にやりたいという方は、以下のトレーニング集にチャレンジして下さい。

ゆっくりスピード
ややゆっくりスピード
普通スピード
やや速い
速いスピード

意識して頂きたい点

 しっかりと声に出して行います。黙読だと脳の活性化の効果が減少します。スピード別で難易度は変わりますが、人によって、どのレベルを難しく感じるかは違うはずです。ついていけるかどうか、ギリギリのレベルが一番効果がありますので、そのレベルを見つける意識で取り組んでみて下さい。
 また、このトレーニングは繰り返し行うことで、少しずつ難しいものができるようになります。トレーニング集やショート動画を使って練習してみましょう。

トレーニングのポイント

マルチタスクの作業

料理は一時記憶しながら段取りをし処理を行う

 そろばんを使った計算=珠算では、今の状態を一時記憶しておきながら処理を続けていくという要素があります。この何かを一時記憶しながら何らかの処理を行うことは脳を活発に動かしてくれます。これは料理に通ずるものがあります。料理は認知症予防はもとより脳の活性化に非常に優れたアクティビティです。その理由はたくさんありますが、その中でマルチタスクの要素があるというのもその一つです。例えば、煮物をしながら野菜を切るという作業。これは煮物が吹きこぼれたり、火を通しすぎたりしないように気を配りながら、包丁を使う、マルチタスクな作業です。このマルチタスクな作業を行うそろばん式脳トレーニングが、今回の「数え読み上げ」です。

珠算にはない要素

 数え読み上げには、単語を声に出して読み上げる、という、音読の要素もあり、これは珠算には無い要素です。

数え読み上げのバリエーション

 数え読み上げは、珠算未経験者でも気軽にできるトレーニングですが、色々なバリエーションがあります。そして、バリエーションによって難易度が異なります。

 例えば、コチラの数え読み上げ、天気編。天気編のトレーニングは、今何日目の、その天気なのかを覚えながら、出てくる単語を読み上げます。覚えておくのは、何日目、という部分だけです。

 一方、今回の、スケート編は、何回転かを覚えますが、赤字と黒字があるので、カウントアップしたりカウントダウンしたりします。さらに、最後に、どんなジャンプを跳んだのかを答える必要があるので、今まで読んだ単語の最後のジャンプの名前も覚えておかなければなりません。こうした理由から、数え読み上げという課題カテゴリーでは、天気編よりも、今回のスケート編の方が難しく感じると思います。

 今回のスケート編が難しいと感じた方は、是非、天気編に取り組んでみましょう。

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