海外事業

海外フランチャイズ

Overseas Franchise Business

トルコをはじめとするフランチャイズ事業以外にも多くの国・地域の企業・団体・学校などとアライアンスや合弁会社設立、導入アドバイザーなどの成果を挙げています。

これまで30を超える国・地域において様々な形で運営や支援を行ってきました。
現地に日本人の駐在員を置いている国もあります。

弊社では、今後も世界中にそろばん教育のフィールドを広げていく活動を行い、そろばんを習った生徒が、仕事としてそろばんに携われるような環境づくりを進めています。

海外での活動実績紹介

Introduction Of Activities Abroad

3大ブックフェアの反響

海外の三大ブックフェア(ロンドン、フランクフルト、ニ ュ ーヨ ーク)て弊社の
メソッドを記した書籍「脳がどんどん若返るそろばん不要のそろばん式トレーニング」が注目を集め、海外からの問合せが急増。(2007年)

海外でそろばん教室開校

トルコ・イスタンプールにて日本のそろばん業界ては初となる、フランチャイズ方式てのそろばん教室を開校。

スウェーデンの私立学校へのそろばん指導、ノウハウを実地研修。(2010年)

台湾の競技大会へVIP招聘

台湾よリそろばんマスターとして競技大会へVIP招聘される。(2014年)

国際親善珠算競技大会を主催

台湾のそろばん学習者を招いて大阪にて、国際親善珠算競技大会を主催。(2015年)

イランでのそろばん指導

イランの指導者へそろばんの指導法の研修を継続的に行っています。
また、テヘランで初めて開催した珠算競技退会には約400名の生徒が参加しました。

北アフリカでのそろばん指導

エジプト、チュジニア、アルジェリア、モロッコなどの北アフリカの諸国で教育関係者向けに、そろばん指導やカリキュラム制定のサポートを行っています。

海外展開の経緯

History Of Overseas Expansion

2005年、弊社が新たな事業構築を模索していた時に真っ先に思い浮かんだのが海外事業でした。

インターネット、メール、電話、手紙、時には直接面談をお願いするなどして、当時の海外でのそろばん教育の状況を確認しました。

日本国内だけでなく海外も含めてかなりの時間をかけて調査を行い、海外でのそろばん事業を展開している企業・個人はいないかなども綿密に調べました。

海外でそろばん教育を手がけている企業や個人は皆無ではありませんでしたが、弊社が思うような活動をできているところはありませんでした。
さらに、新聞記者にも調べてもらいましたが、結果は同じでした。

無理もありません。
海外で事業を行うにはクリアしなければならない課題が山積みだったからです。

法的な問題、制度の問題、許認可の問題、教育カリキュラムの違い、文化・価値観の違いなど挙げればキリがありません。

新たな道を切り拓くためにチャレンジする価値は十分にあると考え、事業に取り掛かりました。

しかし、苦労と困難の連続でした。
教育というのは非常にデリケートな分野なので、飲食関係にハラルの課題があるのと同様、大小合わせて多くの課題が次々と行く手を阻みます。

海外で事業を成り立たせるための極意

The Secret Of Overseas Expansion

「事業として成り立たせるには10年かかるな」

こう思ったことを今でも覚えています。

それから一つずつ歩を進めてきました。
まずは進出する国のことを知るところからはじめ、法的な課題、制度や教育システム、カリキュラムを知り、その国に対してどうやればアジャストできるかを考えなければなりません。

弊社が海外事業を行う上で、常に頭に置いてある言葉があります。それは和して同ぜずという精神です。あるお坊さんが、この言葉にこういった解釈の説明をして下さいました。

「和とは何か?」「同とは何か?」を考えてごらんなさい。例えば、白と赤という色があるとしましょう。これらを絵の具で混ぜるとする。そうするとピンク色になりますね。これは「和」ではなく「同」なのです。一緒になってしまってお互いの個性まで失くしてしまう。「和」というのは、白は白、赤は赤、それぞれの個性を保ちつつ調和を成す事です。うまく調和を取れたものは素晴らしい絵や文様描けます。美しい絵や文様になるように、それぞれが個性を失うことなく調和を目指すことが大切なのですよ。

これは海外事業を行うには本当に大切な精神です。
それぞれの国には固有の歴史があり、様々な民族がいて、宗教観もそれぞれです。
そうしたバックグラウンドから教育的な価値観が生まれ、カリキュラムとなっています。

計算というものに対する価値観も国によって全然違います。
だからこそ、海外で事業を運営するには上辺だけではなく、その国のことを深く理解することが大切になります。

例えば、そろばんは基本的にお稽古ですから反復練習することは欠かせません。
少なくとも日本では常識とされていることです。
反復練習は不要ですよ、というそろばん教室は日本には皆無でしょう。

しかし、海外では、コツコツと反復練習をすることが苦手だったりします。
苦手どころかコツコツ反復練習をする(させる)のは「悪」という価値観を有するところさえあります。

ですから、弊社では、まずはこうした地域や国のことを知り、その上でこうした地域に導入するノウハウを蓄積する必要があったのです。

そろばんは計算道具というのも日本の常識ですが、海外ではそうでない地域、国もかなりあります。
こうした地域・国では、「数を学ぶ」「数の感覚を養う」などの目的でそろばんを使っており、計算道具ではありません。

検定試験やその考え方を受け入れられない国もたくさんあります。
そもそも、検定試験や資格試験ビジネスがこれほど根付いている国は日本くらいではないでしょうか。

認定制度は理解できるけれども、お金を払って検定試験を受けるという発想を不自然と思う国も相当数あります。
日本で言えば、学校の定期考査(定期試験)に受験費用が必要という感覚に近いのかもしれません。

よって世界共通の認定制度として検定試験を世界に広めようという発想は良いアイディアに見えて、実はそうでなかったりもします。

要するに、日本国内での珠算教育の制度、事業の在り方、方法論や教育方法が「白」だとすると、進出する国の「赤」を「白」に染めようとするのではなく、まず、「赤」を知った上で、「白」を紹介し、どうやって調和させて行くかを考えなければならないということになります。