私が今、英語で仕事ができているのは?

遡ること35年以上前。私の高校時代の話です。

私が行ってた高校は普通の公立高校でしたが、英語教育に力を入れていて、大らかな校風の中、良質の英語に触れる機会が多かったです。

そして、今でも忘れられないのが、高校時代の英語の授業でやった「Roman Holiday=ローマの休日」です。ご存じの方も多いと思いますが、オードリーヘップバーンが主役のとても有名な映画です。
この「Roman Holiday」を一年かけて授業でやるというのです。新学期の最初の授業日にカセットテープを持参するように言われました。当時はMP3プレーヤーどころかMDもなく、レコードに代わってようやくCDが少しずつ出始めた時代です。最初の授業の中で映画を見ながらカセットテープに映画の音声を録音したように記憶しています。

そして、授業の進め方は、ところどころ空欄になっているスクリプトのプリントが配られて、次回までに(映画全編の音声を録音した)カセットテープを聞いて、穴埋めをしてくるように、という課題(宿題)が毎回出されていました。それを授業の中で映画を見ながら答え合わせをして、映画を見進めていくというものでした。
今でも最初の課題の一部を覚えています。

I hate this nightgown.
I hate all my nightgowns.

のhateが空欄になっていました。
※hateはヘイトスピーチのヘイトで、嫌いという意味です。

そんな授業が毎回繰り返されるのですが、当時、私の学年はA組からL組までの12クラス。すべてのクラスで同じ課題をやるので、その授業が先行するクラスの友人に聞けば、ブランクになっているところはわざわざカセットテープを聞かなくても簡単に埋めることができます。ズルですけど。

私も(私は?)不真面目だったので、ご多分に漏れず、授業が先行している部活の友人に聞いて、宿題を済ませていたと思います。数年前に、当時の英語の先生に教えてもらったのですが、そういうズルをする生徒がいっぱいいて、(短期的に見て)英語の学力アップという点では問題があった為か、私たちの代の一年だけで、この授業は無くなったそうです。

しかし、断言します。

私が今、海外で、英語で仕事ができているのは、その「Roman Holiday」の授業があったからです。この「Roman Holiday」を一年間、授業でやったおかげで(・・・と言っても勉強したとは言えないですが)、その後、ずっと、今に至るまで、英語に対してマイナスのイメージを持つことがなく、とても良いイメージを持ち続けられている。英語でのコミュニケーションが楽しいと思えている。だからこそ、英語力も日々アップするし、今、英語で仕事ができているんです。

教育って、目先の受験とか数年を乗り切ることではなく、その人の一生を左右できるものだと最近、私は心底、思います。高校時代に、この授業をやりたいと言ってくれた先生には、どれだけ感謝をしてもしきれないくらいの感謝をしています。(ズルをしてごめんなさい)

教育の本質ってこういうところにあるんじゃないかと、ようやく気付き、天命を知りました。(爆)

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