会社の歴史

株式会社WakuWaku&Lifeの歴史

The History Of WakuWaku&Life Co., Ltd.

誕生

弊社の前身は川西珠算学院という普通のそろばん教室です。
今でも、この名前でお子様向けの直営教室は運営しています。
設立したのは私の父、川西一利でした。

私も子供の頃は父の指導の下、そろばんを練習しました。
それほど多くの時間を費やして練習していた訳ではありませんでしたが、それでも珠算、暗算ともに五段を取得。
多くの競技大会で優勝することもできました。

そろばんをしていたのは小学校6年間と前後半年ずつくらいの計7年くらいだったでしょうか。
ところが、中学に入って程なく、父が私にこう言いました。

「もうこれからはそろばんの時代じゃないから、そろばんはこれくらいにして、勉強して、違う仕事に就いた方がいい」

こうして、私はそれ以降、そろばんと関わることなく、父の言葉通り、普通に高校に行き、大学に行き、最初の職も、ある意味そろばんとは対極にある、IT関連企業に就職しました。
企業ではエンジニアからキャリアをスタートさせ、ITコンサルタント、マーケティング戦略コンサルタントなどの職種を経験し、経営に近い仕事も経験させていただきました。

転機

10年ほど企業で仕事をした頃だったでしょうか。
独立してITサービスの会社でも興そうと思っていた時、転機が訪れました。

父が亡くなり、また、時を同じくして珠算教室を父と一緒に運営していた母が病気で入院することになりました。
当時は少ないながらも珠算教室には生徒がいたため、生徒や保護者の皆様に迷惑をかけないよう、一週間ほど、代行で私が授業を行うことにしました。

代行で授業をしていた時、生徒達が頑張って練習している姿を私に見せてくれました。
まだまだかわいい小学生たちが、健気に、そして一生懸命練習をしていたのです。
そして、「僕、大きくなったらそろばんの先生になりたい」と言ってくれる子までいました。
その時、突如、父の言葉が私の脳裏をよぎりました。

「もうこれからはそろばんの時代じゃないから・・・」

子供達は私の目の前で、頑張って、本当に頑張って練習をしているのです。

この時、私は思いを強くしました。
この子たちに、「もうこれからはそろばんの時代じゃないから・・・」とはとても言えない。
これほど一生懸命に練習して、そろばんを好きと言ってくれる子供達。
そして、そろばんの先生になりたいとまで言ってくれる子供達。
この子たちのために、そろばんの先生を憧れの職業に育て、活躍できる環境を作ってあげなければならない。

再生と挑戦

そして、弊社は川西珠算学院から脱皮し、そろばん事業で新たなるフィールド開拓に挑むことになったのです。
時は2005年。そろばん学習者数がどん底まで落ち込み、世間では、そろばんは再起不能と思われていた時期でした。

弊社の新たなる船出、再出発の時。
弊社は 

  • 海外事業
  • 国内介護予防事業
  • 国内子供向け事業

の3つの事業軸を設定しました。

いずれの事業軸でも従来の常識に囚われるのではなく、ゼロベースで全てを見直すことにしました。
ゼロベースで見直すというのは「言うは易し」ですが、大きな挑戦でもあります。

そろばんのイメージとは、例えば

  • 子供の習い事
  • 計算が速くなるので習わせるもの
  • 検定試験を受けて進級していくもの

などがあるでしょうか。

ゼロベースで全てを見直すとは、こうした従来は「常識」とされたことであっても、一旦は全てゼロクリアして考え直すことです。

  • 本当に「子供の習い事」とだけ言ってていいのか
  • 大人でも有用な活用法があるのではないか
  • 計算が速くなることだけに目を奪われていないか
  • 速算を追い求める以外にも効用はあるのではないか
  • そろばんを実社会で使わなくなった今、検定試験という枠組みは今のままで良いのか

こうしたことを一つ一つ検証して事業軸を設定いたしました。