筆算とそろばんの計算はどう違うのか?

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筆算とそろばんの計算はどう違うのか? 保護者の皆さんからも、よく聞かれる質問です。ここでは、このことについて説明しましょう。公文式で習う計算も筆算での計算ですから、公文式で学習する計算=筆算とお考え頂いて良いかと思います。計算力をつけるという点で公文式とそろばんのどちらを習わせるかを迷ってる方にも参考になるのではないかと思います。

子供達が一番最初に習う計算は足し算です。例えば「2+3」という足し算があった時、最初(計算力が身につく前)、子供達はどうするかというと、指でその数(2とか3)を作って、それを数えます。あるいは絵で描かれたタイルや動物や魚を数えて、2と3を足す(合わせる)と5だという答えを導き出します。これが足し算の出発点です。

   
   
   
   

筆算の計算メカニズム

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ところが、いつまでも指折り数えたり、絵(タイルや動物や魚など)を数えて答えを導き出しているようでは、当たり前ですが、学年が上がっていくと計算のスピードが追いつかなくなります。

では、筆算ではどうするか?

一桁の足し算を何度も繰り返しドリルで学習をします。

2+3=5
4+5=9
7+6=13

のように。

これを繰り返すことで一桁の足し算だったら瞬間的に答えを導き出せるようになるまでドリルで反復学習をします。乱暴な言い方をすれば、一桁の足し算は答えを暗記してしまう訳です。

そして、例えば以下のような3桁の足し算があったとしましょう。

足し算プロセス1

3桁になった時には、さすがに3桁の足し算をすべて暗記するほどドリルで学習するということはしません。
では、どうするかというと、自分が瞬間的に答えを導き出せるところまでブレイクダウン(分解)をしてから計算します。

ここでは、まずは一桁目の6+8。これはドリルでの学習が身についていれば
14だと覚えています。
ですから14のうちの一の位の4を書いて、繰り上がりを書きます。

足し算プロセス2

   

そこから1繰り上がって、それと2を合わせて3。
3と7を足すと10。
これも覚えているものを引っ張り出してくるだけです。
10のうちの一の位の0を書いて、繰り上がりを書きます。

足し算プロセス3

   

また1繰り上がって、1と3で4。
それに9を足すから4+9で13。
ということで、一番上の桁の計算結果を書き入れて完了。

足し算プロセス4

   

こうして、自分がパターンとして知ってるところまでブレイクダウン(分解)して、
それを再度積み上げていって答えを出します。
これが筆算の足し算の正体です。
引き算も基本的に同じメカニズムになります。

百マス計算というものがありますが、
あれは一桁の足し算や引き算などを何度も繰り返し練習するので、
筆算の基礎という意味では、非常に意味があるわけです。

   

珠算(式暗算)の計算メカニズム

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一方の珠算ですが、こちらはそろばんという道具を使って計算をします。そろばんの珠の動かし方を学び、反復練習します。反復練習することで速く正確に計算結果が出せるようになっていきます。

筆算と違うのは、そろばんは珠という具体物を使った計算をすることであり、珠算式の暗算というのは、そろばんの珠のイメージを動かして計算結果を出すというところです。

そろばんの珠は順番に動かしていくので、筆算のようにブレイクダウンしているように感じるかもしれませんが、そろばんの珠という具体物(あるいはイメージ)を動かすので、脳の中では画像処理であり、上達すればするほど、一瞬で動かすことができるようになっていきます。

   

例えば、以下の動画をご覧下さい。

   

   

これは当社の代表がフラッシュ暗算をしている動画です。筆算では数字をブレイクダウンしていかなくてはならないので、いくら筆算の処理が早くなっても、このような計算で答えを出せるようにはなりません。また、動画でお見せしているようなマルチタスク脳を作ることもできません。画像として処理をする珠算式暗算だからこそ、これほどの計算であっても瞬間処理ができ、マルチタスク脳を作ることができるのです。

   

フラッシュ暗算のよくある誤解

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ところが、ここで一つ、よくある誤解があります。フラッシュ暗算はフラッシュ暗算の練習をしないとできるようにならないと考えている方がいらっしゃいますが、これは間違いです。当社の代表は、これまで一度もフラッシュ暗算の練習はしたことがありません。しかし、動画にあるレベルくらいであれば簡単にできます。もちろん、当社のノウハウで学ぶ生徒達もフラッシュ暗算の練習はほとんどしませんが、これくらいであればできるようになります。

むしろ、闇雲にフラッシュ暗算の練習をするのは大きな危険があります。きちんとした幼児教育や初等教育の理論を踏まえた上で練習しないと、脳が混乱してしまい、珠算で身につくべき能力さえ、思うように身につかない危険があるからです。

とても残念なことですが、そろばんを習っててフラッシュ暗算の練習も教室でしてるのに、全然身につかないという子供の保護者の声を聞くことが最近多くなりました。フラッシュ暗算用のパソコンが教室に置いてあっても、幼児教育や初等教育の知識を含めたきちんとした理論の下、練習をしないと思ったような効果が得られません。

「フラッシュ暗算の練習がしたいのか」、「フラッシュ暗算ができるような能力を身に付けたいのか」。この2つは中身が違うということには留意しなければなりません。フラッシュ暗算も含めたマルチタスク脳を作ろうと思えば、脳にそろばんのイメージをインストールする必要があります。その為にはどんな練習をどんな順番でやる必要があるのか。当社運営の教室はきちんとした理論で子供達に指導をしています。

ちなみに、一旦、脳にそろばんのイメージをインストールできれば、生涯にわたって珠算式暗算のスキルは残ります。一度、自転車に乗れるようになると、何年も乗らなくても乗れるのと同じです。当社の代表は中学の頃から30年以上、そろばんや暗算の練習は一切していませんが、動画でお見せしているレベルのフラッシュ暗算くらいであれば、簡単にこなせるというのが、それを物語っているのではないでしょうか。

理数教育の礎である計算については、幼児教育や初等教育の理論を知ると、もっと理解が深まります。
興味のある方は、以下のページも併せてご覧下さい。

【当社の幼児教育メソッドについて】